実践報告
電子カルテを使用した監査から質向上と安全につなげる取り組みの第一歩
原田 博子
1
,
宮内 美智代
1
,
河野 真理子
1
,
内田 加代子
1
,
上田 美穂
1
1萩市民病院看護部
pp.380-384
発行日 2006年5月10日
Published Date 2006/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100074
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医療はサービス業であると示されてすでに10年以上経過した。厚生労働省は,今回の診療報酬改定における基本的考え方で,さらにその視点を重要課題とした。それは,「患者から見てわかりやすく,患者の生活の質を高める医療を実現する視点」と「質の高い医療を効率的に提供するために医療の分化・連携を推進する視点」である。
これまでにも萩市民病院(以下,当院)では,「感染のサーベイランス」「安全パトロール」「顧客満足の視点からの院内巡視」「記録の監査」などさまざまな視点から,看護の評価を行なってきた。しかし,それらには限界や課題があり,看護の質と安全を担保するには至らなかった。そこで,2005(平成17)年度4月から看護の質と安全の視点で,電子カルテを使った新たな監査をすることにした。本稿では,その取り組みの実際と今後の課題を紹介する。
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