連載 21st Century Message from World to World・2
Nursing as an Autonomous Profession
尾崎 フサ子
1
,
Mariah Snyder
2
1新潟大学医学部保健学科
2School of Nursing and Center for Spirituality and Healing, University of Minnesota
pp.353-356
発行日 2001年8月15日
Published Date 2001/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900629
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スナイダー博士は米国内だけでなく,日本をはじめ諸外国でも広く知られています。博士と私の最初の出会いは,脳外科患者の脳圧低下にタッチングを用いた看護介入の研究で,看護で脳圧低下を導くことができると知った時は大きな驚きと喜びを感じました。その後の博士の著書には,日頃ベッドサイドで行なっていることが研究によって裏づけられ,看護介入としてしっかり位置づけられています。例えば,看護者が患者の追憶を心込めて聴くことで肯定的な気持ちに変えるなど,そこには見失いがちな看護の本質が示唆されています。近年は補完/代替療法における理論的根拠と体験学習セミナーを積極的に開催しています。本稿では,博士が常に主張している,自律した専門職としての看護の方向性が述べられています。
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