実践報告
経皮内視鏡的胃瘻造設術導入前後の看護と介護者の評価
仁志 マサエ
1
,
曽根 ひとみ
1
,
田上 光代
1
,
仁尾 美紀代
1
,
蛇目 絹江
1
1町立上那賀病院
pp.341-347
発行日 2001年8月15日
Published Date 2001/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900627
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はじめに
社会の高齢化に伴い,脳卒中後遺症などに起因した嚥下障害を持つ患者は,年々増加の傾向にある。低侵襲手術手技である経皮内視鏡的胃瘻造設術(以下,PEG)は,長期経口摂取不良による低栄養状態の改善や.誤嚥による肺炎の予防方法として,経鼻胃管や中心静脈栄養に代わる有用な方法と認識され3,6,7),近年,わが国においても普及しつつある2,5)。造設後は肺炎などの危険性が少なくなり,家族による管理が容易となる本法は.患者の在宅復帰を支援する有用な手段である3,6)。
65歳以上の人口比が35%に達している地域の中核病院である町立上那賀病院(徳島県)においても,対象症例を選び,在宅ケアへの取り組みとしてPEGを導人してきた。このたび症例数が24例に達したところで,術前術後の看護の実際および導人後生じたトラブルとその対策について検討し,あわせてPEGに対する介護者の評価を知るために実施した経鼻胃管における介護と比較したアンケート調査の結果を報告する。
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