焦点 看護学における先端科学の推進—看護学のCOE形成に向けて
開発・創造型研究とナーシング・サイエンス
川口 孝泰
1
1兵庫県立看護大学
pp.31-36
発行日 2000年2月15日
Published Date 2000/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900541
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看護学教育の大学化が進み,看護学を構築するための研究活動が盛んに行なわれ始めている。看護学とは看護に役立つ知識の体系であり,まさしく実践の科学であると筆者は認識している。その意味で,いかに役立つような看護実践の方法や仕組みをつくりだすかを目標にした開発・創造型の研究は,看護科学を進めていく上での基本であると考える。
筆者は,兵庫県立看護大学大学院において環境看護学を担当し,人間工学的なものづくりの発想を起点に,看護学の開発・創造型研究に取り組んでいる。本稿では,看護学のなかに人間工学的な発想をどのように利用し,開発・創造型研究に発展させているかについて,筆者自身の現状の研究活動を紹介しながら解説する。また,このような開発・創造型研究を進めていく上での今後の問題点や課題などについても指摘したい。
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