Japanese
English
資料
病院・介護老人保健施設に勤務する看護者の高齢者観と看護上の不愉快体験
Nurse's Attitude towards Elderly People and Disagreeable Experience in Hospitals and Health Care Facilities for the Elderly
谷口 好美
1
,
亀井 智子
2
Yoshimi Taniguchi
1
,
Tomoko Kamei
2
1聖路加看護大学大学院博士後期課程
2聖路加看護大学
1St. Luke's College of Nursing
2St. Luke's College of Nursing
キーワード:
看護者
,
高齢者観
,
不愉快体験
,
病院
,
介護老人保健施設
,
nurse's attitude
,
disagreeable experience
,
hospital
,
health care facilities for the elderly
Keyword:
看護者
,
高齢者観
,
不愉快体験
,
病院
,
介護老人保健施設
,
nurse's attitude
,
disagreeable experience
,
hospital
,
health care facilities for the elderly
pp.110-118
発行日 2002年11月1日
Published Date 2002/11/1
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
本研究の目的は,医療の場に勤務する看護者の高齢者観および不愉快体験を記述することである.病院,介護老人保健施設の看護者365名を対象に,構成的質問紙を用いて高齢者への肯定的・否定的傾向,および自由記載にて高齢者看護における不愉決体験とその内容を収集した.その結果,以下のことが明らかになった.
1.老年期の開始は70歳前後,人生で最悪だと思う年代は60〜80代以上が最も多かった.
2.約6割は高齢者を看護することに対して好意的であり,「高齢者はめったに怒らない」「経験があり賢明」等と捉えていた.一方,「慢性疾患」「新しいことを学ぶのは大変」「長期ケア施設に入所・入院している」等の意見に対しては否定的な傾向がみられた.
3.看護上で不愉快な体験があった者は44.4%で,その内容は「暴言・暴力」「頑固・自己中心的・他者の言うことを聞こうとしない」等の10カテゴリーに分類され,看護者の高齢者観,高齢者に対する態度に影響している可能性があることが示唆された.
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