焦点 ヘルスプロモーション活動の実践と課題
日本におけるヘルスプロモーション活動の課題と試案—スタンフォード大学医学部疾病予防研究センターの活動からの学びを通して
高村 寿子
1
1自治医科大学看護短期大学(健康教育学)
pp.55-65
発行日 1998年2月15日
Published Date 1998/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900439
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21世紀に求められるヘルスプロモーション
わが国は21世紀初頭には世界最大の高齢社会へと変貌する。また,1996年12月に「成人病」を「生活習慣病」と呼び方を変えるという答申が厚生省から出され,あらゆる健康レベルにある人々が,より高いQOLの向上をめざし,それまでのライフスタイルを主体的に改善していく態度変容,行動変容が期待される時代に入った。
生活習慣病とは,これまで3大成人病と言われたガン,心臓病,脳卒中に加え,糖尿病,高血圧性疾患,腎臓病,肝疾患,胃潰瘍,骨粗鬆症,歯周病などが該当する。これまでこれらの疾病の対策の中心は,職場や地域での集団検診による疾病の早期発見,早期治療だった。
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