Japanese
English
焦点 ヘルスプロモーションに関する研究
翻訳 青少年の運動に関する考えにおける性差と発達差および運動行動の予測
Gender and Developmental Differences in Exercise Beliefs among Youth and Prediction of their Exercise Behavior.
Anne W. Garcia
1
,
Mary Ann Norton Broda
2
,
Marilyn Frenn
2
,
Cynthia Coviak
2
,
Nola J. Pender
2
,
David L. Ronis
2
,
岩田 裕子
3
,
森 恵美
4
1Division of Kinesiology
2Child and Adolescent Health Behavior Research Center, University of Michigan, School of Nursing
3筑波大学医療技術短期大学部看護学科
4千葉大学看護学部
pp.221-231
発行日 1997年6月15日
Published Date 1997/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900398
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本研究は,多様な人種から募った286名の青少年の,運動に関連した考えと運動行動についての性差と発達差を調査し,また運動についての予測因子を探求したものである。男子に比べ,女子は以前していた運動と現在の運動がより少なく,セルフエスティーム(self-esteem)はより低く,健康状態はより悪く,運動についての自己概要(self-schema)がより低かった。思春期の若者は前思春期の若者に比べ,運動についてのソーシャルサポートがより少なく,運動についての役割モデルもより少なかった。パスモデルにおいては,性別・利益と障害の差・運動施設やプログラムへのアクセスから,直接的に運動が予測できた。学生・認識している健康状態・運動についての自己効力・運動についてのソーシャルサポートおよび運動についての社会的な基準の運動行動への影響は,利益と障害の差を通して間接的にみられた。人種の違いによる運動への影響は,運動施設やプログラムへのアクセスを通して間接的にみられた。
運動行動に影響する変数についての性差と発達差を探求し続けていくことは,青少年の固有なニーズに対して,運動を促進するようなインターベンションを開発するための,貴重な情報をうみだしてくれることだろう。
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