調査報告
運動中の青少年急死3例の検討
秋坂 真史
1
,
鈴木 信
1
1琉球大学医学部地域医療研究センター
pp.426-428
発行日 1995年6月15日
Published Date 1995/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901287
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はじめに
昨今は,職場などのストレス解消や肥満予防のため,あるいは母校や地元の栄誉をかけた学校対抗戦の過熱化,さらには若者を中心にJリーグなどのプロスポーツの人気沸騰などに刺激され,学校・地域・職場などで運動を始める青少年が目立ってきた.しかしその一方で運動中に急死する青少年例も然後を絶たず,スポーツ熱の高揚に比べ運動中の事故,とくに青少年の突然死に対する原因究明と予防対策は遅れをとっている感は否めない.
日本体育・学校健康センターの報告によると,学校管理下における突然死数は例年100件前後を推移し,平成3年度は小・中・高等学校を合わせて117名存在したとしている1).このうち運動中は43件で36.7%を占め,最も大きい数字となっている.
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