焦点 続・痴呆性老人の看護に関する研究
研究
一般病院におけるせん妄状態の実態
長谷川 真澄
1
,
太田 喜久子
2
,
栗生田 友子
2
,
操 華子
2
,
南川 雅子
2
,
佐藤 美峰子
1
,
大友 由香子
1
,
津川 若菜子
1
,
黒木 ひろみ
1
1聖路加国際病院看護部
2聖路加看護大学
キーワード:
せん妄
,
急性期ケア
,
緊急入院
,
痴呆
,
高齢者
Keyword:
せん妄
,
急性期ケア
,
緊急入院
,
痴呆
,
高齢者
pp.297-305
発行日 1996年8月15日
Published Date 1996/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900353
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はじめに
高齢者人口の増大に伴い,高齢者が健康回復のために外科的,内科的な急性期の治療・ケアを受けることが医療現場の中で日常的に見られるようになってきた。その結果,他の年齢層に比べ急性期状況にある高齢者ゆえに起こりやすい身体的,精神的反応が多くみられるようになり,急性期に必要な治療やケアの継続を難しくしている。
治療および看護上困難をもたらす患者の精神的反応は,それが取り扱われる文脈において「急性錯乱」「せん妄」「ICU症候群」「一過性痴呆」などさまざまな用語て表現されている現状であり,臨床的特徴の一般化がされているとは言えない。
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