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焦点 痴呆性老人の看護に関する研究
海外文献
痴呆性老人の興奮行動を軽減するための介入
Interventions for Decreasing Agitation Behaviors in Persons with Dementia.
Mariah Snyder
1
,
Ellen C. Egan
1
,
Kenneth R. Burns
1
,
北川 公子
2
1ミネソタ大学看護学部
2北海道医療大学看護福祉学部看護学科
pp.253-259
発行日 1996年6月15日
Published Date 1996/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900348
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痴呆性老人の興奮行動は介護者にとって最も大きな問題である。HallとBuckwalter(1987)は,人々は高レベルのストレスを経験するときに興奮行動の増加が生じるという仮説をたてた。このパイロット・スタディの目的は,手のマッサージ,セラピューティックタッチ,ならびに共在presence(コントロール群)が,痴呆性老人のリラクセーションの創出と興奮行動の減少に有効であることを明らかにすることにある。クロスオーバー実験の設計は,アルッハイマー病介護施設入所者17人に対して,これらの介入効果を検証するために適用された。手のマッサージとセラピューティックタッチは,10日間にわたって毎日一度,午後の遅い時間帯に施行され,共在presenceは5日間実施された。それぞれの介入前後には,5日間の観察期間が設けられた。結果,手のマッサージとセラビューティックタッチを行なう前と後のリラクセーションにおいて有意差を認めた。しかしながら,興奮行動の減少は認められなかった。
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