Japanese
English
文献
上級実践のためのモデル
A Model for Advanced Nursing Practice
Joy D. Calkin
,
羽山 由美子
1
,
有森 直子
2
,
小野 正子
3
1聖路加看護大学
2聖路加看護大学大学院修士課程
3西南女学院大学
pp.463-473
発行日 1994年10月15日
Published Date 1994/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900218
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上級看護実践(アドバンスト・ナーシング・プラクティス)とは,どういうことを指すのであろうか。上級実践看護婦をいつ採用すべきか,看護管理者はどのように決定するのであろうか。本稿の著者は,基礎的な看護実践と上級看護実践を区別する方法を提案している。著者はまた,上級実践看護婦の採用に当たって,その決定に影響するであろう諸条件を明らかにしている。そしていくつかの状況への適用例も提出している。
看護管理者や,修士号をもつナース・プラクティショナーとクリニカル・ナース・スペシャリスト(以下CNSと略)に代表される上級実践看護婦(ANP)は,しばしば,こうした実践家(プラクティショナー)が行なうことのできる課題について語っている。ある者は,上級実践看護婦を採用するために経費を使うことを擁護している。その理由は,彼らが院内スタンダードの維持やスタッフ教育,新たなプログラムの開発,複雑な問題を持つ患者のケア,コンサルテーション,そして看護のリーダーシップの発揮といった課題を通じて,サービスの質に貢献するからである。こうしたことができるスタッフは,他にもいるという議論もあるだろう。それゆえ,管理者や上級実践看護婦は,なぜこうしたエキスパートたちに,より多くを支出するのかという難問にこれまで立ち向かってきた。けれども,多くの場合その答えは不明瞭である。
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