リハビリテーションQ&A・3
老人を寝たきりにさせないために
荻島 秀男
1
,
近藤 光子
2
1高島平整形外科
2養育院付属病院
pp.697-700
発行日 1984年6月1日
Published Date 1984/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920803
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全老人がリハビリテーションの対象社会復帰だけが目標ではない
近藤 私が老人のリハビリテーションにかかわるようになってから10年たちましたが,10年前は明らかに障害があるとわかるような片麻痺とか,リウマチの患者さんに対象が限られていたように思います.最近は社会のニードもあって,リハビリテーションの対象がずいぶん広がってきましたね.
荻島 老人のリハビリテーションという場合に,機能的な向上ということが大きな目標にはなるでしょう.厳密ではないのですが,便宜上,老人を‘健康老人’と‘病弱老人’と‘病を持った老人’に大きく3つのグループに分けて考えますと,リハビリテーションには予防的な要素も大きいわけです.
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