原著論文
虚血性心疾患を持ちながら生活する男性のクオリティ・オブ・ライフに関する記述的研究—日常生活の管理とセクシュアリティからの分析(その4)
黒田 裕子
1
1東京医科歯科大学医学部保健衛生学科看護学専攻
pp.345-366
発行日 1992年8月15日
Published Date 1992/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900091
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第5章 考察
本研究の男性の対象者は543名で,その88.4%が首都圏に居住しているサラリーマンで,約8割が50〜69歳という年齢層にあり,全体の約5割が管理的な役割を担っている。さらに,約7割の名が結婚して21〜40年という長年の歳月を過ぎている。人生の半ばを過ぎ,長い間つれそった妻とともに老後のことを心配しはじめる時期にさしかかっている年代である。
対象者の約8割が日本型のタイプA型行動パタン,すなわち,物事に主体的に(攻撃性),また必死で一生懸命に取り組む姿勢(精力牲)の傾向をもつ人々てあった121-123)。
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