連載 インターネットと英語ライティングマニュアルを活用した 英語アカデミックライティングのスキルアップ・9【最終回】
英語論文を「書く」ために必要な実践的知識・6—その他の注意事項と文章をより良くする方法
江藤 裕之
1
1東北大学大学院国際文化研究科
pp.582-590
発行日 2023年12月15日
Published Date 2023/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681202160
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
学術論文や課題レポートを英語で書くときに役に立つ情報や必要な知識をお伝えしてきた本連載も,いよいよ最終回となりました。「インターネットと英語ライティングマニュアルを活用した」と銘打って,最初の3回は基礎編として,インターネットの翻訳ソフトなどの活用から「書きことばの文法・語法」と「語の選択とコロケーション」を解説しました。続きは,実践編としてAPAマニュアルの記述をベースにして,その他の論文作成マニュアルやアカデミックライティングの教本も参考にしながら,英語論文を書くために必要な文法,文体,句読法について説明してきました。バランス的にインターネットの活用についての内容が少なかったようですが,この点はお許しください。
研究論文を書くには,研究の着想(構想),計画,実施,結果の分析など,それぞれのプロセスにおいて注意すべき点があります。APAマニュアルをはじめとする,学術論文作成の教本には,力点の違いこそあれ,そういった注意事項が網羅されているのですが,文章を書くためのさまざまなルールという点についていえば,APAマニュアルはとても詳しく扱っているように思います。
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.