英語論文を「書く」ために必要な実践的知識・4—文体Ⅱ

　前回は，「文体」についてAPAマニュアルの記述を解説しました。ことばづかいの正誤を示す根拠となる文法とは違って，文体は適切さが問題になります。学術論文や課題レポートにふさわしい文章スタイルとはどのようなものか，なんとなくわかってはいるものの，文体についてわかりやすくまとめてくれている教本はそう多くはありません。その意味で，APAマニュアルの文体に関するガイドラインは参考になります。

　今回も文体について，もう少しお話ししてみようと思います。前回と重なる部分もありますが，それだけ，アカデミックライティングの文章スタイルに重要な点だとご理解ください。