連載 Journal Club on Paper 看護研究に活かす 英論文をどう抄読し,何を学ぶか・0【新連載】
—連載のはじめに—英論文抄読の意義とその進め方
河野 あゆみ
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1大阪市立大学大学院看護学研究科在宅看護学領域
pp.434-439
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201920
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はじめに
筆者が所属する大阪市立大学大学院在宅看護学領域の大学院生等が参加するゼミでは,英論文を抄読する「ジャーナル・クラブ」を開催している。良質な研究成果は,いまや国境を越えてグローバルに英論文として出版することが常識となっている。研究は進化する生き物であり,良い研究をするためには,良質な知見が出版されている英論文を抄読し,そこで得られる最新の知見や完成度の高い研究手法,プレゼンテーション方法,知見について常にアンテナを張り,研鑽することが必要である。
研究を志す大学院生や実践者の方々が1人でも多く英論文に親しんでいただけることを目的に,本号より「Journal Club on Paper」と題して,英論文から看護研究に活かす手法とヒントを学ぶ連載の機会を頂いた。この連載では,私たちが抄読した学術雑誌掲載の英論文を紹介しながら,看護やケアをめぐるさまざまな研究知見や研究手法に関する話題を提供したい。
そこで連載開始にあたり本稿を第0回として,英論文を抄読することにはどのような意義があるのか,また英論文の抄読会(ジャーナル・クラブ)をどのように進めればよいのかを考えていきたい。
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