特集 M-GTA その進化と展望
【座談会】
M-GTAの醍醐味と可能性—②M-GTA研究会がこれからめざすもの
山崎 浩司
1
,
林 葉子
2,3,4
,
長山 豊
5
,
唐田 順子
6
,
丹野 ひろみ
7
1信州大学医学部保健学科成人・老年看護学領域
2JH産業医科学研究所
3日本女子大学看護学部
4M-GTA研究会(東京)
5金沢医科大学看護学部精神看護学
6国立看護大学校看護学部母性看護学
7桜美林大学臨床心理センター
pp.564-572
発行日 2020年12月15日
Published Date 2020/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201827
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M-GTA研究会が果たすべき役割とは
自分の問題関心に合った研究法を選び取る力
山崎 ここからは,研究会のあり方や,M-GTAの今後の展望といったところにも触れていきたいと思います。さて,ここまで「M-GTAはよいもの」という前提で話してきていますが,正直言うと,研究会での発表などを見ていると,M-GTAがその人の問題関心と実は合っていないのではないかというケース,「質的研究法だから,M-GTAだから発表します」と言って発表するケースが案外あると私は思っています。皆さんはそういったところが気になったりしないでしょうか。
林 大学院では,学生がM-GTAでやりたいと言ってきても,「あなたの関心をもう一度考えて」と言ってその関心を聞き直すと,やはりKJ法のほうがいいとか,エスノグラフィーのほうがいいというのはすぐわかることがありますよね。
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