特集 【研究する人間】木下康仁先生の功績と足跡
Ⅰ.研究者として,教育者として—木下康仁先生との在りし日
Ⅰ-3 M-GTA研究会の活動
M-GTAを通して学び続けることの意味
長山 豊
1
1金沢医科大学看護学部
pp.42-45
発行日 2025年2月15日
Published Date 2025/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002283700580010042
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現在,私は東京で開催されているM-GTA研究会(実践的グラウンデッド・セオリー・アプローチ研究会)と中部M-GTA研究会で世話人を担当させていただいている。中部M-GTA研究会は2017年に設立され,私も設立当初から関わらせてもらっているが,主に中部地方でM-GTAを学びたい,自身の研究に M-GTAを使いたいという研究者にとって実践的に学べる機会となっている。このように地方の研究会が自律して,独自に必要な活動を考えて展開していくことを重視されたのも,木下康仁先生がお考えになっていたM-GTAの発展と展望に端を発していると思う。M-GTA研究会を通して,多様な領域の研究者と繋がり,共に励まし合いながら研究活動を継続できていることに,木下先生へ心から感謝の気持ちを申し上げたい。
本稿では,私が木下先生及びM-GTA研究会とどのように関わってきたのかを振り返りながら,M-GTAを通して学び続けることの意味に触れたい。

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