特集 ウィズ・コロナ時代の看護研究—COVID-19は研究にどのような影響をもたらしているか2
横浜市立大学成人看護学領域におけるコロナ禍での看護学教育の試み
落合 亮太
1
,
青盛 真紀
1
,
徳永 友里
1
,
菅野 雄介
1
,
池田 由美子
1
,
朝田 亜里彩
1
,
渡邉 眞理
1
,
渡部 節子
1
1横浜市立大学医学部看護学科成人看護学
pp.466-472
発行日 2020年10月15日
Published Date 2020/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201813
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新型コロナウイルスは2019年末に中国で初めての感染例が報告され,2020年1月には国内でも感染例が報告されました。その後の感染拡大に伴い,横浜市立大学(以下,本学)成人看護学領域では2月下旬に本来2週間実施予定だった臨地実習を1週間で切り上げ,ペーパーペイシェントを用いた在宅での机上学習に変更しました。その後,4月には神奈川県を含む7都府県を対象に緊急事態宣言が発令され,2020年度前期(4〜9月)の看護学科の授業および臨地実習はオンラインでの実施となりました。本稿執筆中の2020年10月時点では,必然性の高い一部の授業と実習は対面で行なわれるようになりましたが,多くの授業と実習は引き続きオンラインで実施されています。今後,対面授業や臨地実習がどの程度再開されるか不透明な面はありますが,オンライン教育にはメリットもあり,状況に応じて対面授業と併用されるのが望ましいと考えます。一方で,オンライン教育には独自の注意点もあります。本稿では本学成人看護学領域におけるゼミ,学部授業,臨地実習での経験を通して,今後の授業運営方法について展望を述べます。
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