特集 COVID-19は研究にどのような影響をもたらしているか
COVID-19が看護研究にもたらす影響と対応
貝谷 敏子
1,2
1札幌市立大学看護学部
2札幌市立大学大学院看護学研究科
pp.352-356
発行日 2020年8月15日
Published Date 2020/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201790
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北海道地区のCOVID-19の発生状況
北海道地区におけるCOVID-19の初感染者報告は2020年1月26日で,中国武漢市からの観光客であった。2月4〜11日に開催された雪まつりイベントには約200万人の観光客の来道があった。そのため,その後北海道ではクラスター発生が重なり,2月に入って全道で感染者が確認された。感染者の増加を受け,2月28日には北海道が緊急事態宣言を行ない,小中学校も一斉休校となった。2月28日は,筆者の所属する札幌市立大学(以下,本学)では春季休暇に入ったタイミングであったが,3月の卒業式・修了式はインターネット配信で実施された。事前に撮影された代表者の映像・祝辞を配信する形での開催であった。
その後,外出自粛が功を奏して3月19日には北海道地区の緊急事態宣言は解除となった。しかし,全国的な感染者増加に伴い4月より再び感染者が増加し,北海道は感染「第2波」に入った。全国的には4月16日に緊急事態宣言が発令となったが,北海道地区はそれ以前の1か月前より外出自粛の生活を続けており,道民の不安ははかりしれないものであったと感じる。
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