特集 COVID-19は研究にどのような影響をもたらしているか
COVID-19が看護研究にもたらす影響と対応
長山 豊
1
1金沢医科大学看護学部精神看護学
pp.385-389
発行日 2020年8月15日
Published Date 2020/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201796
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地域・施設の状況
石川県では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のクラスターが断続的に発生している。4月16日には,感染拡大傾向がみられることから特定警戒都道府県に指定された。私が所属する大学(金沢医科大学)では,4月以降,学生は遠隔授業(電子シラバスを使用したe-Learning形式)により,自宅学修を行なっていた。5月半ばに政府による緊急事態宣言および警戒都道府県指定が解除され,6月以降,大学においても,感染予防対策を徹底した上で大学内での授業を部分的に再開した。実習においても受け入れ施設側と協議を重ね,7月以降,臨地実習も再開している。現在は,全ての授業で対面授業を行なっている。
石川県の感染状況等に関するモニタリング指標(2020年10月30日時点)では,8〜9月と比較すると,感染経路不明者数(7日間移動平均)0.9人,クラスターを除く検査陽性率0.9%に減少している。今後,インフルエンザと新型コロナウイルス感染症が同時に流行した場合,現在の新型コロナウイルスの検査能力の3倍以上が必要となると予測されており,検査能力の拡充を図る予定である。
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