特集 アジアの大学を知る 日本の看護研究力を高める
扉
真田 弘美
1,2
1東京大学大学院医学系研究科附属グローバルナーシングリサーチセンター
2東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻老年看護学/創傷看護学分野
pp.619
発行日 2018年12月15日
Published Date 2018/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201575
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日本の看護学は世界で類をみないほど,そのクオリティは高いと確信している。この素晴らしい看護学をどのように世界に発信するか。看護研究がその一助になることは間違いない。
2017年4月,東京大学大学院医学系研究科附属グローバルナーシングリサーチセンターが開設され,1年半が経過した。少子・超高齢社会を迎え,「治す医療」から「支える医療」への大転換が求められている中,ケアの中核を担う看護学に大きな期待がかけられている。その背景のもと,当センターは,異分野融合型イノベーティブ看護学の遂行と海外への発信,それを先導できる若手研究者の育成をミッションとして設立された。2017年度の1年間で3名の外国人教授・研究員を招聘し,当センターのプログラムを受けた2名の若手研究者を輩出した。また,他大学の若手研究者の指導とともに,目標数を超える56編の英語論文を世界に発信し,センターの基盤は徐々に整備されてきた。次の目標は,国際的競争に打ち勝つ,より質の高い看護学研究を行なうことである。
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