Patient Support QOL向上のための周辺情報
障がい者の国際舞台芸術コンクール「ゴールドコンサート」
貝谷 嘉洋
1
1NPO法人日本バリアフリー協会 代表理事
pp.43-45
発行日 2023年11月20日
Published Date 2023/11/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0119.03.01_0043-0045
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ゴールドコンサートは,障がいをもつミュージシャンがグランプリをかけて競う音楽コンテストです.2003年に始まり,回を重ねるごとに応募者・観客ともに増加して,第20回を迎えた今年,観客は16,458人にのぼりました(写真1).過去の出場者の4人が大手レコード会社からメジャーデビューし,複数名がプロのミュージシャンとなり音楽を生業とされています.第9回にグランプリを受賞された視覚障がい者の佐藤ひらりさんは,東京2020パラリンピックの開会式で国歌斉唱を務められました.ゴールドコンサートの目的は,「障がい者のイメージをポジティブにすること」と「障がい者の社会参加の拡充を図ること」の2つです.障がい者は合理的配慮があれば,さまざまな力を発揮できますが,現状の日本では健常者と障がい者の生活の場が離れていることもあり,障がい者は保護の対象というイメージをもたれています.音楽を通して人々が自然に関わりお互いを知ることで,共生社会の実現に繋がることを期待しています.
Medical Review Co., Ltd. All rights reserved.