特集 看護学における事例研究法の進化─質的記述的事例研究法の可能性
扉
黒江 ゆり子
1,2
1岐阜県立看護大学
2岐阜県立看護大学大学院
pp.185
発行日 2018年6月15日
Published Date 2018/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201503
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看護学における事例研究法への関心が,高まる一方である。2013年に企画した「看護学における事例研究法─新しい研究デザインの可能性」(46巻2号)では非常に多くの方々から声をかけられ,事例研究法のもつ現実的な可能性の大きさを感じた。本特集は,そこからさらに発展的に先に進めるものである。
今日の私たちは,多様な研究手法を手にしているにもかかわらず,現実における看護実践の成り立ちを見極め,そこから看護のあり方を問い,深く考える「手立て」というものを見失っているのではなかろうか。現代に生きる私たち人間にとって看護とは何であるのか,看護はどのようにあることが求められているかを深く考えようとするとき,私たちは原点に立とうとし,そのときに求めるのが,現実の事例である。
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