特集 査読者の視点を学ぶ─質的研究論文のための査読セミナーから
扉
『看護研究』編集室
pp.1
発行日 2018年2月15日
Published Date 2018/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201464
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2017年11月5日(日),聖路加国際大学にて「質的研究論文のための査読者向けセミナー」が開催されました。このセミナーは,萱間真美先生(聖路加国際大学)を研究代表者とする文部科研費による研究「看護学の質的研究論文査読ガイドラインと査読者教育プログラムの開発」*の一環で行なわれました。本特集では,萱間先生をはじめとする研究班の先生方のご協力を得て,このセミナーを収録する形で取り上げることとしました。特集は,基本的にセミナーの流れに基づきつつ,セミナー後に寄稿いただいた論文等も含めて,再構成しています。
今回のセミナーでは,模擬査読が行なわれました。セミナーに先立ち,参加者の方々にはモデル用原稿が送付され,個別に査読を行なう課題が与えられていました。当日はその課題をベースに,本特集でもご紹介する「査読ガイドライン」に基づいてグループごとに査読が行なわれ,各グループからの査読結果の発表とともに,ディスカッションが行なわれました。なお,モデル用原稿には,グレッグ美鈴先生(神戸市看護大学)が『日本看護学教育学会誌』に投稿された初回の論文が用いられました。この論文は査読を経て採択され,同学会誌27巻1号(2017年)に掲載されています。特集を組むにあたっては,査読者/投稿者の学びの促進と看護学の発展につながることを期し,グレッグ先生より上述のモデル用論文と『日本看護学教育学会誌』所収の論文の本誌掲載について快諾を得るとともに,『日本看護学教育学会誌』編集委員会からも転載の許諾をいただきました。グレッグ先生には,実際の査読プロセスについてもご紹介いただいています。
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