連載 Journal Watch 海外の看護学研究から学ぶ・Extra
【座談会】海外の文献から大学院生は何を学ぶのか─Journal Watchの活動を通して
深堀 浩樹
1
,
小玉 淑巨
2
,
井尻 弓子
2
,
奥村 朱美
2
,
那須 佳津美
2
,
山縣 千尋
2
1東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科看護システムマネジメント学分野
2東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科看護システムマネジメント学分野博士課程
pp.242-251
発行日 2016年6月15日
Published Date 2016/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201254
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海外文献を読む醍醐味
深堀 本学の看護システムマネジメント学分野では,「Journal Watch」という名称のもと,文献を読む活動をこれまで2年ほど続けてきました。現在,ある程度定着して効果もあがっているように思いますが,改善点もあると思います。昨年はこの取り組みを『看護研究』誌の連載という形で紹介してきましたが,この機会にこれまでの経験を振り返り,この取り組みをさらに意義あるものにできるような議論ができればと思っています。
最初に,「この活動で意図していたこと」「活動から学んだこと」について議論したいと思います。研究に関するコミュニケーション能力や議論を行なう能力,また自分の関連分野以外の研究に関心をもつことの意義などについてです。加えて,海外の文献を読んで感じることや,複数の大学院生が議論するにはどういう形が最も効果的かなど,率直なところをお話しください。その上で,将来的に,こうした活動を踏まえてどのような研究を行なっていきたいと考えるか,あるいはどのような研究者をめざすか,議論できればと思います。まずこの活動から学んだことについて,お願いします。
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