特集 査読を考える─査読ガイドラインの構築に向けて
〈学会の動向から考える〉
日本看護学教育学会の査読の動向
秋元 典子
1,2
1岡山大学大学院保健学研究科
2一般社団法人日本看護学教育学会
キーワード:
投稿者
,
査読者
,
編集委員会
,
協働
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査読者
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編集委員会
,
協働
pp.695-699
発行日 2015年12月15日
Published Date 2015/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201204
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はじめに
一般社団法人日本看護学教育学会(以下,本学会)では,『日本看護学教育学会誌』(以下,本学会誌)と称する学術雑誌を,冊子体にて年間3冊(1〜3号)発行している。本学会誌発行事業は編集委員会の所掌であり,編集委員会は,すべての投稿論文について査読を行ない,査読結果に基づいて採否を決定している。この査読を本学会誌の編集方針と合致するように円滑に推進し,そして倫理的問題のない査読を行なうために,本学会は査読ガイドラインを作成している。
本稿では,本学会が作成している査読ガイドラインに焦点を合わせ,一般社団法人日本看護学教育学会2010〜2015年度の編集委員会委員長の立場から,本学会における査読の取り組みの現状および査読ガイドライン構築のプロセスを紹介するとともに,査読ガイドラインを用いることの意義について述べる。
なお,本学会における査読は,投稿論文を含めすべて紙媒体にて行なっている。そして査読プロセスを推進していく編集委員会は,情報漏洩と個人情報保護の観点から暗号化システムによるメール会議により開催している。この編集委員会は,2015年10月1日時点で,理事2名,評議員3名,会員6名の計11名で構成しており,査読者については,あらかじめ専任査読者を決めている。2015年10月1日時点で156名の皆様に専任査読者を委嘱している。
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