特集 NP教育の成果を探る─自律したHealth Care Providerをめざして
〈NPのアウトカムとエビデンス〉
③介護老人保健施設,重症心身障害児(者)施設等のケース
重症心身障害児(者)施設における診療看護師(NP)の成果
後藤 愛
1
,
高野 政子
2
,
佐藤 圭右
1
1社会福祉法人聖母の騎士会恵の聖母の家
2大分県立看護科学大学
キーワード:
重症心身障害児(者)施設
,
診療看護師(NP)の成果
Keyword:
重症心身障害児(者)施設
,
診療看護師(NP)の成果
pp.459-462
発行日 2015年8月15日
Published Date 2015/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201159
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診療看護師(NP)としての活動とその成果 後藤 愛,高野政子
はじめに
重症心身障害児(者)(以下,重症児者)施設の実態調査で,継続入所者の高齢化と入所者の年齢幅が広がっていることが指摘されている(三上ら,2015)。社会福祉法人聖母の騎士会恵の聖母の家(以下,当施設)の入所者年齢も10か月〜70歳(2015年5月現在)で,最近は幼児や学童の利用者が増加している。従来の重症児者だけでなく,継続入所者の高齢化への対応,悪性腫瘍を含む疾患の多様化,および小児の成長発達まで広い知識と対応が求められる状況である。全国的にも重症児者の看護の変化に対応できる専門性のある職員の育成と確保が重要といわれている(西藤,2010)。
筆者は大分県立看護科学大学大学院小児NPコースを修了後,当施設の診療看護師(Nurse Practitioner;以下,NP)として活動以来3年が経過した。今回,重症児者施設におけるNPの活動状況を振り返る機会を得たので報告する。
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