特集 看護研究から政策をうみだすために
【インタビュー】看護学研究者に対する国会議員からの期待
石田 昌宏
,
深堀 浩樹
2
2東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科
pp.64-70
発行日 2015年2月15日
Published Date 2015/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201060
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現場から政策はうまれる
深堀 本日は貴重なお時間をいただき,ありがとうございます。本特集は,『Shaping Health Policy through Nursing Research』というアメリカの書籍をきっかけとして企画しました。アメリカでは看護学の研究者が,エビデンスレベルが高いといわれるRCTや,現場での介入研究を行ない,社会・医療制度やケア提供に影響を及ぼすような動きがみられているようです。本書ではそうした研究をまとめています。日本もいま看護系大学が増えてきている中,今後ますます,実践へ還元できたり,実践や制度を変革したりするような研究ができる研究者が増えていくことが望ましいという問題意識を企画者は共有しています。
ただし,アメリカのものを持ち込もうということではありません。アメリカの研究者が行なってきたのと同じような活動を,日本の政治や医療政策の文脈の中で,日本の活動として行なっていくにはどうしていけばいいかを考える必要があると思います。そこで,これまで日本看護協会や日本看護連盟で,そしていま実際に議員として看護・医療にかかわる政策立案に携わっておられる石田先生のお立場から,日本の看護学研究者に檄を飛ばすような(笑),今日はそんなお話がぜひ伺えたらと思っています。
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