Japanese
English
焦点 ソーシャル・サポート・3
シンポジウムの概要
Overview
Shirley A. Murphy
1
,
小泉 滋子
2
1Washington大学(Seattle)精神看護学部
2埼玉県立衛生短期大学
pp.329-330
発行日 1987年7月15日
Published Date 1987/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200932
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
ソーシャル・サポート,ストレス,健康状態の関係に関する研究が,健康科学者や行動科学者によってますます盛んになっている。ソーシャル・サポートが,ストレスによる健康上の悪い結果を防ぐか,もしくは和らげるとわかっていても,両者の関係は当初考えられていたより,かなり複雑である。その上,ソーシャル・サポートの主な効果はもちろん,和らげるという効果についても,それを探究するための統計学的分析方法は研究者たちに十分理解されていなかった。Kuhn(1970)の科学的知識の革命的発展というパラダイムによれば,"普遍的科学"が累積する期間は,ソーシャル・サポートの概念化,測定,臨床的応用において例外が増大したり,"本質的緊張"が育つことによって脅かされ続けている。
このシンポジウムで発表される論文は,ソーシャル・サポートに対抗する仮説を明確にしており,それは,生活ストレスと健康状態の関係をも説明するであろう。この中には,社会的関係の否定的側面およびコスト,生涯を通してのサポート関係の質の変化,人生の否定的出来事に関する主観的評価の結果として展開されるコーピング行動,否定的状況を乗り越えるための能力に対する自信が含まれている。5つの論文には,いくつかの共通テーマがある。
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.