焦点 人間を対象とする研究のむずかしさ
Interview
"本音"と"たてまえ"をどうみるか
マーガレット・ロック
,
南 裕子
1
1聖路加看護大学
pp.26-34
発行日 1984年1月15日
Published Date 1984/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200779
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南 最近,日本の看護界では,看護が人間を対象とする研究だということで,対象者の中に入って調査・研究している看護婦がかなりふえています。アメリカでは一時期,対象者と直接かかわり合わないで研究が行なわれていたと思うのですが,現在ではやはり臨床研究の重要性が強調されています。日本でもいろいろな方がこうした研究をされていますが,対象が多くの変数をもち,人と人とのかかわり自体も変数だらけということで,さまざまなむずかしい問題にぶつかっているというのが現状です。
先生は行動科学の領域で,日本とアメリカから人とのかかわり合いの中でいろいろと研究をされていらっしゃるわけですが,このような意味で,他学問で研究されている先生から実際にぶつかっている問題,つまり人と人とのかかわりを対象とする研究のむずかしさ,またこれを行なっていくときに,日本とそれ以外の国とでは文化的に対象者がどのように違ってくるのか,そのあたりをお聞かせ願いたいと思います。
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