研究
医学および医術の進歩に伴う看護手技の変遷—皮膚消毒法
鵜沢 陽子
1
,
神崎 寿美江
1
,
花島 具子
1
1千葉大学教育学部特別教科(看護)教員養成課程
pp.294-313
発行日 1980年10月15日
Published Date 1980/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200628
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はじめに
外科治療は,単なる創傷の治療から,今や人工臓器の開発および臓器移植にまで発展した。これらを支えるものに,化学療法剤,抗生物質,麻酔法および滅菌消毒法の進歩があった。
特に近年の化学療法剤,抗生物質の開発は著しく,ややもすると滅菌消毒法が最も基本的かつ重要な役割を果たしてきたことを忘れる傾向さえみられる。しかし,一見滅菌消毒問題を解決に導いたかにみえた化学療法剤,抗生物質の開発は,薬物抗生菌を生み,それによる院内感染が近年の新たな問題となっている1,2,3)。
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