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シンポジウム 看護における諸問題の調査へのアプローチと看護科学の開発
民族誌的アプローチと看護研究
The Ethnographic Approach and Nursing Research
Antoinette T. Ragucci
1
,
手塚 あけみ
2
1ケース-ウエスタン-リザーブ大学・フランシス-ペイネ-ボルトン看護学校内科-外科看護
2元:虎の門病院小児科
pp.16-23
発行日 1973年1月15日
Published Date 1973/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200326
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健康に関する文化的現象を研究するのに,民族誌的アプローチを用いる場合には,人類学者が非西欧文明の人々を研究するのに用いる参加観察法participant-observationが,健康という概念の文化的連続性やその変化,種々の治療術や,アメリカの大都市において人種的に孤立して生活している婦人たちの儀式的表現などを研究するために採用された。
ここに述べる研究の焦点は,西欧や東欧の種々の人種を代表する人々の健康や病気の"概念的モデル"の発見に置かれた。いわゆる"民間"の健康保全の方式に注意が向けられたが,これは通常都市環境の中で生き残り,機能を営んでいるような土地,土地の生活様式を伴っていた。従って,興味の範囲はごく最近発達した人間科学の領域――医学的及び都市の人類学に従事している人類学者のそれと同様であった。
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