研究
干物の塩分の季節的変動についての研究
川崎 佳代子
1
1神奈川県立衛生短期大学
pp.362-365
発行日 1972年7月15日
Published Date 1972/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200300
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はじめに
腎炎,高血圧症,心臓病,妊娠中毒症など,塩分を制限しなければならない疾病は多く,しかもこれらの疾病は,入院中はもちろん退院後においても長期間にわたる根気強い療養生活が必要である。それらの患者に長期にわたり食生活指導をする看護者の役割は大きい。しかし果してわれわれは実際にこれらの患者の立場を十分に理解し,しかも具体的援助をなしえているであろうかという疑問を感ずるとともに,事実,指導上の問題を認めないわけにいかない。
また一方塩分制限を余儀なくされているこれらの患者には,干物のような食品は全くさけなければいけないのであろうか。もしこれらの患者が食欲のない場合に干物などを与えて,食欲を増進させることができるならば,少量に限って干物を与えることも好ましいことではなかろうか。
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