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海外論文
身体的苦痛と精神的苦痛の推測—Ⅲ.看護教育の期間について
Inferences of Physical Pain and Psychological Distress : Ⅲ. In Relation to Length of Time in the Nursing Education Program
Carrie Byrd Lenburg
1,2
,
Helen Burnside
3
,
Lois Jean Davitz
1
,
中西 睦子
4
1コロンビア大学教育学部
2コロンビア大学教育学部博士課程
3ホストス-コミュニティ大学看護計画
4神奈川県立衛生短期大学
pp.229-231,239
発行日 1971年7月15日
Published Date 1971/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200249
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研究の目的は,入院患者の身体的,精神的苦痛の推測と関連して,教育のレベルを考察することである。これまでの研究は,主としてすでに実務についている看護婦に関するものであった注1)。しかしながら,看護婦が苦痛を推測する際,どの程度に教育を受けているかがその大きな決定要因になるだろうと考えられたので,今回は学生を対象に研究を進めてみた。学生の態度に関する研究では,入学当初から最終学年までの間の態度変化について報告したものがある注2)。態度の違いを解明する要因は多くあろうが,受ける教育の性格が,学生の信念や思考を方向づける重要な決定要因であると考えられている。
看護教育の目的は,職業的実践の基礎を与えるということにある。ゆえに学生の態度は,教育期間中に変化するという仮定は妥当であろう。学生の変化が特定の時期に起こるとしても,この研究の焦点は変化の方向を決定することにある。特に調査されるべき問題は,看護教育期間の長さが苦痛の把握と関係するかどうか,ということである。
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