特集 心不全の緩和ケア チーム医療で求められる実践力を身につける
心不全の身体的・精神的苦痛に用いる薬剤の実践マネジメント 抗不安薬・抗うつ薬
原田 桂作
1
1北九州市立八幡病院 診療支援部薬剤課
キーワード:
Benzodiazepines
,
抗不安剤
,
運動療法
,
抗うつ剤
,
自律訓練法
,
心不全
,
認知療法
,
不安
,
Serotonin Uptake Inhibitors
,
末期患者
,
抑うつ
,
Patient Health Questionnaire
,
苦痛
Keyword:
Benzodiazepines
,
Autogenic Training
,
Cognitive Behavioral Therapy
,
Anti-Anxiety Agents
,
Heart Failure
,
Patient Health Questionnaire
,
Serotonin Uptake Inhibitors
,
Terminally Ill
,
Psychological Distress
,
Depression
,
Exercise Therapy
,
Anxiety
,
Antidepressive Agents
pp.276-282
発行日 2021年2月5日
Published Date 2021/2/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2021122651
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<Key Points>◎心不全患者の抑うつの症状緩和に対しベンゾジアゼピン(BZD)系薬・非BZD系薬が用いられるが、せん妄や認知症進行、転倒・骨折リスクのため長期の漫然とした投与は好ましくなく、特に高齢心不全患者にはBZD系薬を控える必要がある。◎選択的セロトニン再取り込み阻害薬やノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬などの薬剤について、心不全患者の抑うつの症状緩和への投与は必ずしも予後を改善しないとされ、投与に際し精神科コンサルトのもと慎重に検討が必要である。◎抑うつや不安に対し運動療法、多職種チームによる包括プログラムとしての心臓リハビリテーションや専門家によるカウンセリングなどの非薬物療法が有用である。
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