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特集 実践科学としての看護学のための理論
第I部 一般理論
シンポジウム"看護における理論開発"
老人病看護研究における社会理論
Social Theory in Geriatric Nursing Research
Myrtle lrene Brown
1
,
橋本 やよひ
2
1デューク大学看護学部
2東大医学部保健学科保健管理学教室
pp.311-317
発行日 1970年7月15日
Published Date 1970/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200200
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われわれは,看護において本体究明の過程で多くの方法を探し求めている。それらの多くは,社会の要求に合うような看護の実践や,実践家に役だつような相互に関係のある理論や,信頼するにたる知識体系として発展させる必要性が,ますます高まってきている。
われわれは,きょうわれわれの主題に他の立場から接近を試みている人々の話を拝聴した。私もまた,そのことについて,自分自身の意見をもっている。私は,看護研究の特性とその理論形成,特に社会理論のわく組みとの関係について,問題を提示してみたいと思う。われわれは,看護研究それ自身が比較的新しい概念で構成されたものであることを知っている。その新しい概念は看護婦そうして看護や看護婦に関係のあるその他の人々のきびしい研究活動を批判し,支援し,奨励することによって,できてきているものである。そうは言ってもわれわれは看護固有の理論を求めるべきであろうか。基礎科学や応用科学の理論はわれわれの研究といかに関連しているのであろうか。看護婦は生活科学における理論の発展に関与すべきであろうか。この点については,私はプラグマティストの立場をとりたい。看護研究は現在の問題を取り扱うものなのである。
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