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海外論文
未熟児の体重曲線
A Weight Chart for Premature Infants
Eileen G. Hasselmeyer
,
Joseph de la Puente
,
Evelyn C. Lundeen
,
Mary Morrison
,
武山 満智子
1
1東大分院健康指導部
pp.153-161
発行日 1970年4月15日
Published Date 1970/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200176
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今日,看護の中で最も科学的研究を求められている分野は,看護と患者の福利との関係に関する分野である。アメリカ合衆国公衆衛生局看護課(前の看護資材課)では最近,ある特定の看護活動が入院患者の福利にどういう効果をもたらすかを調べた1)。「未熟児の看護計画」と題するこの調査は,巻きおむつを用いて乳児のからだを継続的に支えてやる方法が,乳児の成長と健康にどういう影響を与えるかを研究したものである。
この調査を実施するに先だって,生後数週間のうちに予想される未熟児の体重増加量を示すグラフが作られた。未熟児の成長を評価するうえで,体重はきわめて重要なので,このグラフの作成はたいせつな意味をもっており,さらにそれは,看護が患者の福利に及ぼした効果を測るうえでも,一つの評価手段となる。本論文の第I部は,そのグラフを作成するに当たっての方法論と,それをいかにして看護職員が利用できる形にしたかを述べている。また,曲線の性質についても述べ,他の研究者が出した体重曲線との比較も行なった。第II部では,「病気をもつ」未熟児の体重曲線と「健康な」未熟児のそれとを比較し,乳児の摂取した食事および水分に関するデータは,Ⅰ,Ⅱ部ともに検討を加えた。
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