特集 看護学における事例研究法─新たな研究デザインへの可能性
看護研究,事例研究法における倫理―弁護士の視点から
増田 聖子
1
1増田・横山法律事務所
キーワード:
看護研究
,
事例研究法
,
倫理
,
インフォームド・コンセント
,
個人情報保護
Keyword:
看護研究
,
事例研究法
,
倫理
,
インフォームド・コンセント
,
個人情報保護
pp.190-197
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100766
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はじめに
筆者は,県立看護大学の倫理委員会の外部委員として,同大学における看護研究の倫理審査に携わってきた。また,医療機関における治験審査や医師が実施する臨床研究の倫理審査にも関与してきた。さらに,わが国において最初に臨床試験におけるインフォームド・コンセントのあり方が問題となったとされる訴訟(名古屋地判平成12年3月24日判決:判例時報1733号70頁以下)の原告代理人を担当した。
本稿ではこれらの経験をもとに,弁護士の視点から,看護研究,特に事例研究法における倫理について考察する。
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