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特集 ケアリングが築く未来 国際ケアリング学会の成果
【教育講演】ナラティブを通してケアリングの心を開く―1人の語り手は世界を形成する(ホピ族の言葉)
Opening the He [art] of Caring through Narrative: One who is a Storyteller is One who Shapes the World─Hopi Saying
Christopher Johns
1
,
田村 由美
2
,
筒井 真優美
3,4
,
江本 リナ
3,4
1University of Bedfordshire
2滋慶医療科学大学院大学
3日本赤十字看護大学
4国際ケアリング学会
pp.538-546
発行日 2012年10月15日
Published Date 2012/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100700
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苦痛と嘆きをやわらげるために
私はデスクに座り,円を描きます(スライド1)。禅の教えの円です。この円は,私たちの存在の全体を映し,表現します。これは精神的な実践です。
その横に示しているのは,「あなたに起こるすべてのことは,あなたの成長を深めていく可能性を秘めている」という,詩人J. オドノヒューの言葉です(O'donohue, 1998)。この言葉は,内省的実践を表現しています。実際の生の経験に注意を払うことによって,私たちは学ぶことができ,変化をもたらす洞察を知り得ることができます。私自身を一層意識することができ,私の看護は何かを,観ることができます。私の考え,感じ方,行動に対して意識を払い,そして私自身はこうありたい,という理想と現実の矛盾を観ることができます。これは創造的な緊張です。そして内省的実践の学習の可能性です。
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