焦点 Good Nurse研究にみる 東アジア国際共同研究の意義・方法論・成果
Good Nurse研究を振り返る─台湾チームから
周 雪静
1
,
蔡 小瑛
2
1中臺科技大学護理学院
2梅花女子大学看護学部
pp.684-689
発行日 2011年12月15日
Published Date 2011/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100599
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はじめに
研究を振り返る機会を得て,大変な喜びと光栄を感じる。なぜならこの研究に参加して,筆者個人の成長は実に大きかったからである。研究メンバーに対しても,協力いただいた対象者に対しても,この機会を通じて感謝の意を心より表わすことができる。本稿では,次の3つに分けて報告したい。1.台湾で実施した「よい看護師」研究,2.研究における筆者個人の成長,3.本研究が台湾の看護教育に貢献すること。
筆者はいくつかのことを願って本稿を執筆した。本稿を読んでくださった方々が,自分の研究に一層の自信を得られること,研究対象者を一層尊重できるようになること,また,台湾の「視病猶親(患者を自分の身内と同じように接すること)」の意味への理解が深まり,看護師としてさらなる誇りがもてるようになること,そして本研究の対象者の方々が願ってくれたような,よりよい看護教員になることなどである。もちろん最も肝要なことは,看護教育における倫理がもっと重視されて,世界の看護師が1つになって「よい看護師」になるという共同目標をもつことである。
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