焦点 EBPを根づかせていくための概念モデルと方略(II)─〈環境整備・実践編〉
【コラム】Iowa大学病院看護部におけるEBP推進の現状と日本の課題
松岡 千代
1
1兵庫県立大学看護学部
pp.268-269
発行日 2010年8月15日
Published Date 2010/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100446
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Iowa大学病院(UIHC ; university of Iowa hospitals and clinics)は,看護学部から徒歩5分のところにあるベッド数650床の急性期総合病院である。医師・看護師をはじめとする専門職の教育病院であり,スタッフ数は,医師・歯科医師760人,研修医480人,看護師1565人という恵まれた人員のなかでケアが提供されている。
Laura Cullen氏(本号「Strategies for Nursing Leaders to Promote Evidence-Based Practice」執筆,pp.251-259)は,UIHC看護部(department of nursing and patient care services)の看護研究・ケアの質とアウトカムマネジメント部門(RQOM ; research, quality and outcomes management)に所属し,そのなかでEBPのコーディネーターとして,病棟横断的に活躍している。Cullen氏の病院内での主な役割は,各病棟でのEBPプロジェクトのサポートと他の院内委員会やプロジェクトとの調整であり,対外的には他の病院の看護管理者を対象としたEBP採用促進プログラムや,他病院のスタッフナースに対するEBPインターシッププログラムの責任者として活躍している(どちらのプログラムも有料)。
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