焦点 看護研究におけるメタアナリシス
―概論Ⅱ―看護研究におけるメタ分析とメタ統合
岡 美智代
1
,
岡山 久代
2
,
香取 洋子
3
,
立岡 弓子
3
,
高橋 真理
1
1北里大学看護学部
2北里大学大学院看護学研究科博士後期課程
3静岡県立大学看護学部
キーワード:
メタ分析
,
メタ統合
,
活用方法
Keyword:
メタ分析
,
メタ統合
,
活用方法
pp.189-197
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100010
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EBNと看護ケア
看護職は,人を対象とした幅広い健康生活に直接的に関わっている専門職であるため,「なぜその方法でケアするのか」という根拠を明確にすることが必要であり,近年EBN(evidence-based nursing)に基づく実践が求められている。EBNとは,「看護ケアの根拠をあらためて問い直し,その患者にとって現時点で得られる最善のエビデンスを,看護の専門的知識を用いて判断し,良心的にそして思慮深く使っていくことである」といわれている(日野原ら,2003)。患者のQOL(quality of life)を考慮しながら,エビデンスに基づいたケアを看護臨床に適用することで,ケアのアウトカムを予測した,質の高い看護ケアを提供することができ,患者のQOL向上はもとより,効果のない看護行為を避けることによる看護倫理の保全や,医療費や時間の徒費削減にもつながる。
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