焦点 参加観察法トレーニング―データの収集・分析の実践を通して
参加観察法を学ぶ―トレーニングの必要性とゼミの概要
戈木クレイグヒル 滋子
1
1東京都立保健科学大学保健科学部
キーワード:
質的研究方法
,
参加観察法
,
データ収集
Keyword:
質的研究方法
,
参加観察法
,
データ収集
pp.15-20
発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100002
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はじめに
ここで紹介するのは,本学カリキュラムにおける全領域の病棟実習が終わったあとの学部4年生10名に対して,3週間の「総合臨地実習」の時間を使って行なった「参加観察法トレーニングゼミ」の概要です。
この実習のメニューは,それぞれの領域に一任されています。私が所属する小児看護領域のなかでは何を行なうことが効果的であるかについて,毎年議論してきました。通常の実習と同じことをもう1度しても,たった3週間ではどのみち大きな成果は期待できない。それよりも,1点重視主義でいこうという点は一貫していましたが,何をやるのかについては試行錯誤を重ねてきたのです。最終的に2003年に,「参加観察法」によって学生の観察力を伸ばし,将来の看護実践に役立てることを期待しようという結論に至り,2004年は2回目の試行でした。
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