焦点 参加観察法トレーニング―データの収集・分析の実践を通して
参加観察法トレーニングゼミの実際
上原 和代
1
,
松林 由恵
1
,
戈木クレイグヒル 滋子
2
1東京都立保健科学大学大学院修士課程看護学
2東京都立保健科学大学保健科学部
キーワード:
参加観察法
,
ビデオトレーニング
,
property
,
dimension
Keyword:
参加観察法
,
ビデオトレーニング
,
property
,
dimension
pp.21-27
発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100003
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
2004年に私たちが行なった「参加観察法トレーニングゼミ」の実際について,これから3つの稿を通して具体的に紹介していきます。まず本稿では,「観察の難しさ体験」と,ビデオを使ったデータ収集のトレーニングについて紹介します。続く29ページから病棟でのデータ収集の実際,39ページからデータの分析について取り上げます。
ゼミでは,18ページの表1にあげたように,まず観察の難しさを実感してもらい,文献の抄読とそれをもとにした質疑応答を3コマ行なうなかで参加観察法の目的と方法,倫理,データ収集の方法を学びました。次いで,4・5コマ目にビデオを使ったデータ収集のトレーニング,そして病棟でのデータ収集を3日間行なったのち,6コマ目にはデータの分析について学び,7コマ目には病棟で収集したデータのcritiqueを行ないました。その後,1週間かけて,2つのグループに分かれてデータ分析を行ない,最終の8コマ目に分析結果を発表しあい,分析方法に関して検討をしました。
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.