レポート
エチオピア保健事業視察2024—途上国の子どもたちの命を守る,UHC達成のためのグローバルパートナーシップの役割
友納 理緒
1
1参議院
pp.568-571
発行日 2024年12月25日
Published Date 2024/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665202370
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日本は,国際保健を外交の柱の1つとして位置づけ,「人間の安全保障」の実現をゴールとしてさまざまな課題と向き合っています。国際保健戦略として,日本は世界保健機関(WHO)や国連児童基金(UNICEF)をはじめとするさまざまな機関の理事を担い,ドナー(資金調達国)としても貢献し,各国の保健医療の向上に寄与しています。
その中でもアフリカ,特に今回視察をしたエチオピア[表]は,保健医療を支える資金援助において日本の占める割合が大きい国です。そこで,今回,現地に入り,Gaviワクチンアライアンス(以下,Gavi)*1や世界エイズ・結核・マラリア対策基金(以下,グローバルファンド)*2といった資金援助をする団体が,課題解決のために具体的にどのような役割を担ってきたのかを視察することになりました。また,この視察は,ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(以下,UHC)*3を達成するために日本政府が果たしている外交力をさらに高めることも視野に入れています。
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