実践報告
当院でのCOVID-19陽性妊産婦への関わりについて—母児同室・異室の選択とそれを支える看護
藤野 祐子
1
,
北井 智春
1
,
福田 千夏
1
,
総毛 薫
1
,
大橋 正伸
1
,
喜吉 賢二
1
1医療法人三友会 なでしこレディースホスピタル
pp.480-487
発行日 2023年10月25日
Published Date 2023/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665202201
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
新型コロナウイルス感染症(以下,COVID-19)に罹患した母親は,思い描いていた分娩とは異なる経験をするだけでなく,分娩後の母児分離による不安感,閉鎖空間における孤独感の中で療養している。
なでしこレディースホスピタル(以下,当院)では,11例の母児において,COVID-19陽性の状態で分娩し,入院中に母児同室を行った。本稿では,その概要を報告するとともに,11例のうち,児への感染の可能性を心配しながらも隔離期間中に母児同室を行うことを選択した1例を主に取り上げる。母親が意思決定するまでのサポートの重要性や,母児同室を行うに当たって,どのような看護・ケアが必要かを考えてみたい。
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.