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研究報告
糖尿病腎症患者に対する遠隔面談型セルフマネジメント教育と直接面談型教育の効果の比較:12ヶ月フォローアップ結果
Comparison of remote education with direct education and evaluation of feasibility in patients with diabetic nephropathy: 12—month follow-up
尾崎 果苗
1
,
加澤 佳奈
2
,
森山 美知子
2
Kanae Osaki
1
,
Kana Kazawa
2
,
Michiko Moriyama
2
1広島大学大学院医歯薬保健学研究科
2広島大学大学院医歯薬保健学研究院
1Graduate School of Biomedical & Health Sciences Department of Nursing Science, Hiroshima University
2Institute of Biomedical & Health Sciences, Hiroshima University
キーワード:
糖尿病腎症
,
患者教育
,
遠隔看護
,
行動変容
,
セルフマネジメント
Keyword:
糖尿病腎症
,
患者教育
,
遠隔看護
,
行動変容
,
セルフマネジメント
pp.46-55
発行日 2017年3月15日
Published Date 2017/3/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
糖尿病腎症セルフマネジメント教育プログラムについて,看護師による対面式の直接面談を,タブレット端末を用いた遠隔面談に置き換えた場合の効果について比較検討した.糖尿病腎症2期から4期にある成人40人を,直接面談と電話指導を実施する直接群と,直接面談を遠隔面談に置き換えた遠隔群とに無作為に割り付けた.プログラムは6ヶ月間で,評価はセルフマネジメント行動,身体・心理的指標を用い,開始時,終了時,終了6ヶ月後に収集した.両群の違いを判断する基準として変化率の差を10%と設定した.結果,32人がプログラムを終了した.セルフモニタリングやQOLでは直接群の効果が大きく,薬のアドヒアランス,HbA1c,BMI,自己効力感では両群でほぼ同様の効果を認めた.参加者が少なかったことから結果の解釈は限定的であるが,遠隔群においても行動変容が観察されたことから,直接面談を実施することが物理的に困難な場合は,遠隔面談に切り替えることは可能であると考えられた.
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