連載 未来の助産師を育てています わたしたちの教育現場・69
京都光華女子大学助産学専攻科
pp.878-882
発行日 2021年11月25日
Published Date 2021/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665201928
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沿革と教育理念
本学は,1939(昭和14)年,東本願寺の故大谷智子裏方の「仏教精神に基づく女子教育の場を」との願いのもとに,財団法人光華女子学園が発足したことに始まります。その建学の精神は,経典『仏説観無量寿経』の水想観にある文言「其光如華又似星月懸處虚空(その光,華の如し。また星月の虚空に懸處せるに似たり)」にちなみ,清澄にして光り輝くおおらかな女性を育成するにふさわしい名称として名付けられた校名「光華」と,校訓「真実の心」(仏の心=慈悲の心)に込められています。この仏教精神による女子教育は,単に知識,技能を習得させることにあるのではなく,人間形成,人格の完成を目指すものであり,学生が自ら真実の人間としての生き方を求め,自己を問い,自己を確立することを目指しています。その後,1964(昭和39)年,大学として開学し,2001(平成13)年,校名を京都光華女子大学と変更しました。
看護学科は2011(平成23)年に開設し,助産師教育は当初,学部(学士課程)教育で始まりましたが,2018(平成30)年,専攻科に改組しました。したがって専攻科開設から3年間は,2つの教育課程が並行していましたが,2021年度より専攻科一本となりました。
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