連載 りれー随筆・442
生きやすい社会を目指して
堀口 範奈
1
1大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻 生命育成看護科学講座
pp.884-885
発行日 2021年11月25日
Published Date 2021/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665201930
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新型コロナウイルスの流行を経て
このたった1年半の間に,私たちの生活は大きく様変わりした。2020年1月頃より明らかとなった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は同年1月16日に初めて国内で感染者が確認され,4月には緊急事態宣言が7都道府県に発出されることとなった。1回目の緊急事態宣言発出時における1日当たりの感染者数は全国で300〜700人程度であった。しかし,2021年7月30日には第4回目となる緊急事態宣言が発出され,その後も過去に類を見ないほどの感染拡大が日本全国で起こり,1日の感染者数は連日更新されている。
ほぼ全員が何らかのマスクを着けて出勤している姿は,当初非日常の光景として報道されたが,今では当たり前となり,マスクを着けていない人を探す方が難しい。オンライン会議システムの活用が進み,オンライン授業,テレワークが1つの選択肢として周知されるようになった。病院などの施設では,入院者への面会が不可能となり,私がお世話になっている助産所でも面会時間や面会者は大幅に制限されると共に,一時は両親学級やヨガ教室なども閉鎖された。
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